当科について

Voice

若手教員の声

 岡山大学病院 総合内科・総合診療科では、臨床・教育・研究に自分のペースに合わせてバランスよく関わることができる環境が整っています。
臨床では、他の医療機関でなかなか診断がつかない症例や不明熱、感染症、代謝内分泌疾患など、珍しい症例を多く経験できます。各症例にはチームで担当し、チーム内だけでなく科全体でディスカッションをしながら、診療に当たります。科内には様々な専門医の先生が在籍しています。ですので、幅広い疾患にしっかりと対応でき、そこらかたくさんのことを学ぶことができます。
 研修医や学生と関わり勉強する中で、また自分が得意とする分野などについてレクチャーをすることで、自分の知識を整理しより深めることができます。
 自分が経験し勉強した症例について積極的に発信もしています。指導医からのサポートを受けながら、若手医師を中心に学会での発表や論文執筆に取り組んでいます。
 また総合診療医学講座(寄付講座)というかたちで近隣の市中病院とも連携があります。地域の病院の診療に関わりながら、岡山大学病院だけでなく各関連病院との多施設での臨床研究に携わることもできます。
 医局全体が和気あいあいとしており、皆それぞれのペースで仕事に取り組んでいます。総合内科に興味のある方はもちろん、そうでない方も是非一度当科に見学にいらしてください。

本多寛之


 私個人の意見としては、総合内科・総合診療科の魅力は「関係性と連携性」に集約されると思います。
 幅広い疾患を知っているからこそ、疾患の優先順位を考慮しながら各専門医との連携をとることができます。当科の診療では、感染症、内分泌代謝疾患をはじめ、循環器、消化器、血液腫瘍、自己免疫、神経疾患など多岐にわたる疾患の知識が必要であり、それぞれの専門科との連携の上で治療にあたります。その中で、疾患の臨床経過を経験でき、最新知識も更新できます。
 職場環境によっては、専門医が少なく自分自身でマネジメントを求められる疾患もあります。そのように環境に臨機応変に対応できる力もつけることができます。
 医師として、各専門医との疾患の連携だけでなく、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど、多岐にわたる医療職との多職種連携も必要な要素です。それぞれの専門職がどのような仕事を得意としているか、より良い連携とは何かも学べます。
 そして、それらを同僚・後輩に伝え(教育)、学術的に深める(研究)こともできるのが、当科の魅力です。
 是非、いつでもウェルカムですので足を運んでみてください。

徳増一樹


 良い総合医になるためにはどのような病院に勤務したら良いですか、という質問を受けることが時々あります。良い総合医の定義が人によるのはもちろんですが、私は岡山大学病院の総合内科・総合診療科をお勧めします。総合医を志望する初期研修医が後期研修の勤務先を選択する際に「基礎を固める」ためにコモンディジーズを多く経験できる病院へ赴任するケースをしばしば見かけますが、総合医を目指す人は後期研修以降は「基礎」を固めるのではなく、応用力をさっさと伸ばすべきだと私は考えています。総合医の前提条件として広い知識を備えていることがあげられますが、現在求められているのは「広く深い」知識を備えた総合医であり、「広く浅い」総合医は活躍の場がかなり限られているのではないかと思われます。「広く深い」知識の基礎は難解な症例を多く経験することによって効率よく学ぶことができるようになります。岡山大学病院の総合内科・総合診療科は難解な症例が多く経験できる他、総合医のネックになりがちな内分泌分野も深く学ぶことができるメリットがあります。総合医としての「基礎」を高めたい方は岡山大学病院総合内科・総合診療科にぜひ来てみてください。

岡 浩介


岡山大学病院 総合内科・総合診療科のページをご覧頂きありがとうございます。総合診療専門医制度が19番目の基本領域に追加されるなど、総合診療専門医の注目度は年々上がっておりますが、総合診療と内科の違いが良くわからない、総合診療って内科+小児科+救急っていうイメージ、というような方も多いかと思います。
総合診療とは、一言でいうと「個々の患者の健康だけでなくその家族や地域、コミュニティの健康及びQOL・幸福の効果的・効率的な向上」を目指すものです。家庭医療学を中心としたそこに至るスキルや理論が数多く存在し、エビデンスも多数存在します。
「患者中心の医療技法」「行動科学理論」「家族志向のケア」など、病気と密接に関わっている問題についても、また予防医療や訪問診療、診療所での診療なども含めて勉強できる機会も多くあります。
当科は総合内科医・専門内科医も多く、内科の多面的な研修だけでなく、上記のような総合診療医育成にも力を入れております。もちろん、そうとはいえ総合診療ってよくわからない!ということも多いと思いますので、よくわからないけど興味がある、という方は是非一度見学にいらしてください。

大村 大輔


 当科は外来と入院の両方が診療の場です.代謝内分泌,感染症,不明熱,診断困難例,心身症,不定愁訴が診療の中心であり,診断学はもちろんのこと,総合診療的視点,他部署との連携,精神的なケア,東洋医学の視点も踏まえた全人的医療を,日々ディスカッションしながら実践しています.コロナ禍ではCOVID-19の軽症~重症まで急性期への対応のみならず,PASC/Long COVIDと言われる後遺症状に対するケアも行っています.また,研究面では基礎・臨床・質的研究を幅広く行っており,症例報告も含め多くの論文がアクセプトされています.さらに,研修医や学生に対して教育を行う機会が毎日あり,ともにチームの一員として臨んでもらっています.内科プログラムや総合診療プログラムだけでなく,地域医療や女性医師支援など幅広く対応していますので,進路に迷っている方,少しでも興味のある方は,ぜひ一度ご相談ください.

中野 靖浩

女性医師の声 リレーエッセイ

 

私は自治医科大学を卒業後、へき地の病院で内科外来、病棟業務、救急対応などの診療をおこなってきました。義務年限という期間を終えて、卒後11年目から総合内科・総合診療科に所属しています。まだ数ヶ月ではありますが、私が感じたことをお話します。
 総合内科は各分野の専門医に相談できる貴重な場所です。私は地域で診療をしている時に、疾患の診断や紹介のタイミングについて悩むことが多々ありました。患者さんの「なんとなくしんどい」が、内分泌疾患などの比較的頻度の少ない疾患であった時、気づかず見逃していたかもしれないと不安になることがありました。また、患者さんの予想外な病状進行に、感染症の原因精査、紹介のタイミングがいかに重要かを痛感しました。もちろん、院内で相談できる環境はありましたが、その分野の専門医に意見を聞きたい、という内容は多くありました。そうした地域での経験を経て、今いる環境のありがたさを実感しています。
 総合内科におられる先生は様々な経歴、専門分野を持っています。これからの方向性をしっかり決めておられる方も、まだ不確定な方も、興味深い出会いのある場所になると思います。

松田祐依


「女は男の3倍働かないと一人前と認めてもらえない。」これは、私のことを娘のようにかわいがってくれた大先輩の女性医師の口グセです。家事、育児をしながら、いくら必死で仕事に取り組んでも周囲に認めてもらえない、そんな時代の話をしては、「あなたもがんばりなさい。」と私に夢を託してくれました。でも、女性医師だからといって差別なんて受けた覚えのない私には、遠い昔話のようにしか聞こえていませんでした。
 ところが、結婚、妊娠、出産、育児とライフイベントが起こる度に、あの先生の話が自分の現実となってきました。毎日一生懸命やってるはずなのに、仕事中には仕事に全力で向き合えない自分に劣等感を感じ、家に帰ると家事、育児をないがしろにしている罪悪感を感じ、自分の中は常に不全感でいっぱいでした。
 けれども、総合内科に来てびっくりしました。まずは、女性の先生方の活躍ぶりに圧倒されました。さらに、今までハンディキャップと感じていた女性ならではの視点や考え方も”多様性”として重宝してもらえ、出産、育児などの経験も診療に生かせると感じられるようになりました。
個人の努力が報われることは、当たり前のようで当たり前ではありません。しかし、総合内科にはいろんな専門分野の先生方が、個性を受け入れ、その人らしさを生かして活躍できるように後押ししてくださいます。
ぜひ、みなさんも一緒に、ご自分の中の個性や自分らしさに輝きを見つけてみませんか?

Y.S


私は第二次ベビーブーム世代です。「これからは、私たちの時代と違って、女性も職業を持って好きなことをしていいのよ」という、親世代の言葉に後押しされ、多くの女性とともに医学部に進学、医師になりました。当時、女性医師たちは、医師としてのキャリアを必死に積んでいると「結婚は?子供は?」というまなざしを向けられ、キャリアを断念して家庭に入ると「だから女医は・・」というまなざしを向けられました。私を含め、仲間である多くの女性医師が、医師としての「劣等感」、妻や母親としての「罪悪感」、そして自分に対する「不全感」に晒されてきました。
キャリアと家庭の間を何となく漂ってきた私は、今、当教室で臨床・教育・研究に従事しています。ジェンダー・ギャップ指数が156カ国中120位(2021)と低い日本の中でも、「男社会」の典型ともいえる医療業界は、女性にとって特に働きづらい環境と思われます。ところが、私にとって、この教室は不思議と居心地のよい場所です。働きやすい職場です。自分が年齢を重ねて、後輩が増えてきたということも、居心地の良さと関係があるのかもしれません。また、もちろん、「劣等感」「罪悪感」「不全感」のすべてが解消されているわけではありません。でも、この教室には、自分の弱さ、しんどさを含めた自分らしさを受け止めてくれる懐の深さがあるのだと、このエッセイを書きながら気づきました。自分の考えや意見を率直に言える場があります。多様なバックグラウンドをもち、それぞれ個性的なキャリアを進んでいる(時には休みながら)医師スタッフ、事務スタッフが織りなす組織がつくる包容力。この包容力が居心地の良さを生み出しているのだと思います。
当教室での、様々な素敵な出会いに感謝しています。

小比賀美香子

レジデントの声


 

初めまして、医師6年目の石田智治と申します。私は総合内科・総合診療科の専攻医として2022年4月より大学病院に勤務しております。
みなさまは総合診療専攻医という言葉をご存知でしょうか。総合診療専攻医というものはつい数年前にできたばかりの新しいプログラムです。内容としては、内科研修12ヶ月以上・救急科研修3ヶ月・小児科研修3ヶ月と6ヶ月以上の地域研修を義務としています。自分も、これらの研修を終了し大学病院に戻ってきました。
なぜ、「総合診療」という言葉が生まれてきたのでしょうか。それはさまざまな理由があります。
一つは疾患の多様性です。現代社会では健康上の問題は単一の問題で解決できないことも多く、特定の臓器に止まらず幅広い視点で今起こっている状態を把握する必要性が指摘され始めているからです。
もう一つは生物医学的問題以外にも、健康上の問題の原因になりうるものがあるとわかってきたからです。今まで家庭医療の先生方が提唱しているBPSモデルというものが元になっていますが、心理的要因や社会的要因が健康上の問題になっている可能性もあります。それらをつきとめるべく奔走するのも総合診療医の特徴です。
さらに「地域を診る」ことの必要性も高まっています。大学病院だけでは見えない景色、地域にいるだけでは見えない景色があります。また、病院だけでなく、介護領域との連携も必要になることもあります。病院からその人を診るのではなく「地域からその人を診る」こともできるように努めるのも総合診療医の役割だと思っています。
総合診療専門医は、患者の特定臓器に着目するのではなく、地域に住むあらゆる年齢、性別の患者の健康問題に向き合って治療を行います。自分もまだ勉強中の身であり、不十分な点があるのは承知しているつもりですが、少しでも病院を受診される患者様の支えとなれればと存じます。
医学生のみなさまも興味のある方がもしおられましたら、是非とも一緒に勉強しましょう。よろしくお願いいたします。

石田 智治


私の父は新見市で小さな診療所で医療従事をしています。私も将来は新見市に戻る予定でいます。
 現在、私は岡山大学病院総合診療専門医研修プログラムに所属し、今年度は岡山大学病院総合内科の病棟医をさせていただいています。単科のプログラムも考えましたが、様々な疾患に対応できるよう総合診療科を選びました。大学病院ではとても希少な症例が多く、治療法や論文検索に模索する毎日で、日々勉強になることばかりです。
私が所属するプログラムは救急科、小児科、地域医療といった内容も組まれており、幅広い分野で後期研修を行うことができます。
抽象的に内科志望で、具体的に〇〇内科に行きたいと考えている方も少なくないと思います。そんな方は一度、当科に見学に来ていただけると、とても嬉しいです。大学病院でアカデミックな方面に尽力したり、地域医療に何でも診たりする枠組みが掴めると思います。

長岡 寛和


医師4年目、内科専攻医2年目の福島です。初期研修は岡山大学病院で、そのまま岡山大学内科プログラムで専攻医1年目は津山中央病院で、2年目を大学病院で研修しております。将来は感染症内科を考え、総合内科のドラ●ンボールカラーのオレンジの人こと萩谷先生を始めとした先生方の元、内科研修に励んでおります。
大学病院の研修の特色として、市中病院では経験しない稀な疾患の経験、学生、研修医への教育、論文・学会など学術面といった、大学ならではの貴重な経験が得られるというのが最大のメリットと思います。
自分のなりたい科が決まっている人は、自分の道を信じて頑張ってください。なりたい、やりたい科があって働けることはすごく幸せなことだと思います。決まってなくて、迷っている人は、消去法やまずはざっくりでもいいと思います。自分の場合は、外科は立っているのがつらくて内科を選び、腫瘍に興味が無くて、総合内科・感染症に辿り着きました。いろいろすごい人もいて、もっともらしいことを言っている人も多いですが、思い出補正だろうし、最初はなんかかっこよさそうだからとかの理由でいろいろすればいいと思います。総合内科は、居心地よくてマイペースに、各々自由な感じが自分は好きです。後悔のない選択を応援しています。

   福島伸乃介


医師3年目、内科専攻医1年目の大上と申します。私は岡山大学病院を基幹病院とする内科プログラムに属しており、初年度の1年間、岡山大学病院総合内科・総合診療科で研修させていただいています。病棟チームや担当症例数の関係などで、私は初めの3ヶ月間は外来メインでの研修をしております。当科は大学病院という特性上、他院であらゆる精査をされても原因が不明な方の紹介や、他科通院中・入院中の患者さんの院内紹介症例を診させていただいておりますが、一つとして同じでない症状や病態を抱えた患者さんと接していると、あらゆる鑑別やアプローチなどを考えていくアセスメントの醍醐味を感じる一方、やはり原因究明が困難であったり、稀少な疾患・複数の科にまたがる複合疾患の診療も多く、医療の限界や無力さを感じることもあります。しかし、当科には内分泌や感染症、循環器など様々な分野のエキスパートが在籍しており、気兼ねなく相談しやすい環境にあるため、必要な検査や投薬、治療介入などについて多方面からのアプローチを持ってしながら診療できる体制が整っており、日々学ぶことが多くとても充実しています。毎日の様に研修の振り返りもして頂き、医学的なことだけでなく、診察面で困ったことや、どうしても初対面となってしまう患者さん・ご家族との信頼関係を構築することの難しさ、心理社会面でのアプローチの仕方など、日々の診療で感じたどんな些細な事柄に対してもフィードバックを頂く機会も設けられているため、自己完結することがない様な指導体制が整っていることも大変魅力に感じ、「全人的医療」を実践する毎日です。また、病棟患者さんについても頻回にカンファレンスがあり、医師年数など関係なく意見や相談をしやすいだけでなく、担当医でなくとも様々な目が入ることで、問題点や改善すべき点、原因究明のヒントや見落としなどに気づきやすく、1例1例とても勉強になります。
様々な経歴の医師が集まっている当科だからこそ、医学生物学的な事柄や診療面についてだけでなく、個々のキャリアプランやライフプランについてもとても親身の相談に乗って頂けます。何より、壁を感じないアットホームな雰囲気で、日々楽しく和気藹々とした環境で研修ができるのも、当科の大きな魅力の一つであると感じています!是非、一度見学にいらしてみてください!皆様にお会いできるのを楽しみにしております!

大上莉央


私は初期研修2年間を市中病院で研修させていただき、本年度から岡山大学病院総合診療科・総合内科でレジデントとして研修をさせていただいています。まだ岡山大学病院に来て日が浅いですが、教育体制が充実していると感じます。私は今病棟を担当していますが、3人の医師によるチームで診療に当たっています。初めて見る疾患や、見慣れない薬剤など多々ありますが先生方に教えていただきながら少しずつ学習しています。定期的にカンファレンスもあり、他チームの患者様についても全員で議論するので、学習機会が多く非常に幅広い疾患を診る事が出来ます。「総合内科」と聞いてどんな疾患を診ているのかイメージしづらい方もいると思いますが、本当に幅広く疾患を診る事が出来ます。原因不明の状態での受診も多いですが、鑑別を考えて様々な検査をし、診断にたどり着いた際には他の診療科では味わえない達成感があるのではと思います。皆様に少しでも興味を持っていただけると幸いです。

奥延太希


総合内科・総合診療科にて病棟医を経験させていただき早1か月、すでに多くの疾患に巡り合うことができています。不明熱をはじめ、原因不明の意識障害、倦怠感、体重減少など多種多様なそれぞれの症状を主訴に苦しんでいる患者さんのために、私たちは日々鑑別疾患を考え検査・治療を行い、ときに他科の先生方と協力して、1日でも早い症状改善を目指し行動しています。また、当科では世界で猛威を振るい続けているCOVID-19への対応も行っています。もちろん、COVID-19の急性期治療だけでなく、昨今着目されているCOVID-19後遺症にも力を注いでいます。多岐にわたって医療を提供している当科での毎日は、本当に刺激的な毎日だと感じています。
そのような貴重な経験を、当科の先生方は他の医療者にも発信するべく学会発表や教育講演、論文作成等のアカデミックな活動にも励んでいらっしゃいます。私自身も当科の先生方の背中を追うように、臨床だけでなくアカデミックな活動に力を入れていきたいと考えています。
分野を問わず、そして臨床だけでなくアカデミックな側面にも力を注いでいる当科での毎日はきっと貴重な経験をできることと思います。疾患にとらわれず、幅広い分野に興味がある方、臨床だけでなくアカデミックさにも力を入れたい方、単に総合内科・総合診療科に興味がある方、是非一度当科の教室に見学しに来てください。お待ちしています。

山本幸近